つれづれ雑記

日常と脳内妄想とネタバレの倉庫。
とんでもなく万人受けしない内容なのは自覚アリ。
最近ヲトメに手芸作品も上げてます。
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気づいてあわてて用意した。
今日は運命の4日間の一日目じゃん。
だめだよフェイト好き失格だよ!

ということで急いで用意したSSです。
めちゃくちゃ矛盾があるのですがご容赦を。
ついでにホロゥの内容に関係することは一切無いのに未プレイ者進入禁止の超ネタバレ在中。
後半は4日目にUPする予定でございます。
そのあと気が向いたら改稿してサイトに再掲載ってことになると思います。
では、つづきからどうぞ。
月の桂



 甘い甘い香りのする花の下で足を止めた。


 きんいろの、星のようなその花に目を細め、彼は仰向いて香りの雨を額に、頬に、口唇に受けた。


 これは夢だ。
 己のマスターと、黒の杯に注がれた毒酒の成れの果てと、二つの存在が夢見た日常という名の御伽噺。
 なのに、こんなにも鮮やかに香りすら極彩色のいろを見せる。
 それが、いつかは消えて記憶にも残らないこと。
 納得はしているが、少し惜しくもある。



『金木犀の花言葉は、謙虚、高潔な人、というらしいですよ』



 ほんのりと笑った花の名前の少女が教えてくれたのは、何回目の何日目だっただろうか。
 それ以来、この木を見るとあの弓兵を思い出してしまう。

 一見、甘い匂いの似合わなそうな、仏頂面ばかりの赤いサーヴァント。
 愚直なまでに己を律し続ける彼に、けれど、その花言葉は妙に似合いに思えた。






「全く君は、何処をほっつき歩いてきたんだ」

 心底呆れた、というように嘆息した弓兵に、槍兵は少しばつが悪そうに首を竦めた。

 いい香りも強すぎるとまるでトイレの芳香剤ね、と、赤い少女に皮肉を言われたばかりだ。

 ぼんやりと花を眺めていたらずいぶんと長い時間が経っていて、甘い甘い香りは全身に染み付いて取れなくなっていた。小さな花のイメージとは違い自己主張の強い香りに、こうなっては流石に閉口してしまう。

「嫉妬深い月の佳人に、マーキングでもされたか?」
「は?」

 シャワーでも浴びれば少しはマシになるかと風呂場へ向かおうとしたとき、ぼそりと呟かれた言葉に驚いて振り返った。

「どういう意味だ?」
「どういう意味も何も、そのままの意味だが」
「お前が嫉妬してくれてるってのは分かるけどよ、教養がない俺には月のナントカってーのはわかんねぇんだよ」
「……自分の言った皮肉に自分で解説をつけるのはむなしいのだがね。それ以前に、私が嫉妬しているなどという勘違いに盛大に物申したいのだが」
「いーからいーから」
「…金木犀には桂という異名がある。月には桂が生えているという中国の伝説がある。同じく中国にはジョウガという美女が月に住むという伝説があったはずだ。これで納得したかね?」
「おー。でも俺は月になんて行ってないし、手の届かないところにいる好い女より今此処にいるお前のほうが何倍もいいけどな」
「知っている。いいから風呂に入って来い。うっとおしい」

 振り向かず告げられた声に、幽かに拗ねたような響きを見つけて、ランサーはにやりと笑って言いつけどおりに風呂へ向かった。






奴らは何処にいるんだとか、そんなイベントホロゥには無いだろとかいう突っ込みはナシでお願いします。自分でもわかってるんで。
| 狭霧あや | Fate | 22:51 | comments(0) | trackbacks(1) |
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金木犀のかおり 不思議なかおり
金木犀のかおりを嗅ぐと秋を感じます 離れていると、強いのに、近づくとそうでもない 強いけど、上品な好きなかおりです。 いつも、不思議に思います
| 金木犀のかおり 不思議なかおり | 2007/10/09 12:26 AM |
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